2023/01/09 12:00
「全国旅行支援」再開 期待高まるも制度変更に困惑の声 ”参加しない”決断の宿泊施設も 【福岡発】
暮らし
2023/01/10 20:55
1月10日に再開された『全国旅行支援』。
去年と比べると、制度の中身が変わったことで観光業界からは困惑の声も。
現場を取材しました。
◆川崎キャスター
「福岡空港の国内線です。きょう3連休明けの平日なんですけど、これだけの人が行き交ってまして、搭乗手続きにはこれ、ものすごい行列ができてます」
1月10日の福岡空港の国内線は、到着ロビーも出発ロビーも多くの旅行客でごった返していました。
その理由の1つが、10日から再開された「全国旅行支援」です。
◆川崎キャスター
Q.「きょうから全国旅行支援、みなさん使ってます?」
◆静岡からの旅行客
「はーい!使ってまーす!」
◆川崎キャスター
Q.「割引きされるのはいかが?」
◆静岡からの旅行客
「ありがたい、本当に」
◆川崎キャスター
Q.「きょうから全国旅行支援、使って来ている?」
◆東京からの旅行客
「そうです、そうです。それで来ました」
◆川崎キャスター
Q.「始まるのを狙ってた?」
◆東京からの旅行客
「ツイッターで見て、この時期いいねみたいな。福岡に3泊4日。結構宿泊とかも安くなってるので、2万~3万は安くなっている、結構大きい」
◆川崎キャスター
Q.「大きいですよね?」
◆東京からの旅行客
「学生なので、すごく助かります」
10日から再開された「全国旅行支援」ですが、その中身は変わっています。
去年は旅行代金の40%が割引きされていましたが、10日からは20%の割引きに縮小。
割引き上限額は交通手段込みの旅行商品の場合で8000円でしたが、これが5000円になりました。
土産物店や飲食店などで使える地域クーポンも、平日3000円分受け取れていたものが2000円分に引き下げられ、電子クーポンに統一されました。
福岡の観光地、太宰府天満宮。
参道は多くの観光客で賑わっていました。
◆鹿児島からの観光客
「去年、太宰府天満宮でお参りしてプロゴルファーに合格したので、その挨拶に来た」
◆東京からの観光客
「中洲と天神で屋台巡りをして、もつ鍋も食べて、食べて飲んで過ごした」
参道の梅ヶ枝餅店に、最近の観光客の動向について聞いてみるとー
◆甘木屋・高田由美子さん
「人数で言うと、ほぼ戻ってきてる。(コロナ前から)9割方戻ってきていると思う。だいぶん違いますね、2割増しな感じ。(全国旅行支援が)あるのとないのとでは」
去年の秋から始まった全国旅行支援の影響もあり、観光客はほぼコロナ前の状態に回復。
10日に再開された「旅行支援」による追い風にも期待が高まりますが、一方で、制度の中身が変わったことへの混乱もー
◆甘木屋・高田由美子さん
「今まで紙クーポンだったものが電子クーポンに変わるので、電子クーポンもお釣りが出ないタイプなのか、1円刻みで使えるものなのか、分からないことだらけでドキドキしています。(クーポン取扱店の)手続きが間に合ってなくて、いつ使えるようになるか不透明なんですけど」
去年まで福岡県で配られる地域クーポンは、お釣りの出せない1000円単位の紙クーポンでしたが、10日からは電子クーポンに全国的に統一されました。
電子クーポンは1円単位で利用できるため、お釣りの問題は発生しませんが、そうした制度変更の詳細が店側に伝わっておらず、クーポン取り扱い店の登録手続きが間に合っていないのです。
◆甘木屋・高田由美子さん
「旅行支援再開はすごくありがたい話なので、期待はしている。事務手続きや使い方、混乱は若干あるだろうが、こなしていきたい」
一方、人気宿泊施設では「ある重大な決断」を下していました。
◆星野リゾート「界由布院」 丹澤徹総支配人
「全国旅行支援には、参画しないと決めた」
非日常感が味わえる宿泊施設を全国で展開し人気を集める「星野リゾート」。
大分県の人気観光地に去年8月に開業したこちらの宿泊施設は、由布院の原風景である棚田を感じられるよう、国立競技場も手掛けた建築家・隈研吾氏によってデザインされた温泉旅館です。
この施設を含めて、星野リゾートでは全国51ある施設のうち約7割にあたる36施設で「全国旅行支援」に参加しないことを決定。
メリットがあるはずのキャンペーンに、なぜ参加しないことを決めたのでしょうか。
◆星野リゾート「界由布院」 丹澤徹総支配人
「(全国旅行支援が)お客さま側に分かりづらい制度になっているのでは」
10日から再開された全国旅行支援では、割引率が変更された上に、すでに取っている予約に割引きを適用するためには、予約をイチから取り直さなければなりません。
星野リゾートでは、利用客に適用の手続きをとってもらうわずらわしさや、不公平感を解消するため参加を見送ったのです。
そこで、全国旅行支援に代わる独自のキャンペーンとして、施設内での飲食や土産物の購入などに利用できる独自のクーポン券を、1泊につき3000円分配布することにしました。
九州・山口エリアでは大分県の由布院や別府のほか、山口県の長門など、6つの施設が対象となっています。
◆星野リゾート「界由布院」 丹澤徹総支配人
「1人1泊3000円分のクーポンを用意することは当社の負担になるが、それでもお越しいただくお客さまが多くいるので、お客さまへの感謝の気持ちとともに、全国旅行支援と同じように、お客さまの旅をサポートしたい」
去年と比べると、制度の中身が変わったことで観光業界からは困惑の声も。
現場を取材しました。
◆川崎キャスター
「福岡空港の国内線です。きょう3連休明けの平日なんですけど、これだけの人が行き交ってまして、搭乗手続きにはこれ、ものすごい行列ができてます」
1月10日の福岡空港の国内線は、到着ロビーも出発ロビーも多くの旅行客でごった返していました。
その理由の1つが、10日から再開された「全国旅行支援」です。
◆川崎キャスター
Q.「きょうから全国旅行支援、みなさん使ってます?」
◆静岡からの旅行客
「はーい!使ってまーす!」
◆川崎キャスター
Q.「割引きされるのはいかが?」
◆静岡からの旅行客
「ありがたい、本当に」
◆川崎キャスター
Q.「きょうから全国旅行支援、使って来ている?」
◆東京からの旅行客
「そうです、そうです。それで来ました」
◆川崎キャスター
Q.「始まるのを狙ってた?」
◆東京からの旅行客
「ツイッターで見て、この時期いいねみたいな。福岡に3泊4日。結構宿泊とかも安くなってるので、2万~3万は安くなっている、結構大きい」
◆川崎キャスター
Q.「大きいですよね?」
◆東京からの旅行客
「学生なので、すごく助かります」
10日から再開された「全国旅行支援」ですが、その中身は変わっています。
去年は旅行代金の40%が割引きされていましたが、10日からは20%の割引きに縮小。
割引き上限額は交通手段込みの旅行商品の場合で8000円でしたが、これが5000円になりました。
土産物店や飲食店などで使える地域クーポンも、平日3000円分受け取れていたものが2000円分に引き下げられ、電子クーポンに統一されました。
福岡の観光地、太宰府天満宮。
参道は多くの観光客で賑わっていました。
◆鹿児島からの観光客
「去年、太宰府天満宮でお参りしてプロゴルファーに合格したので、その挨拶に来た」
◆東京からの観光客
「中洲と天神で屋台巡りをして、もつ鍋も食べて、食べて飲んで過ごした」
参道の梅ヶ枝餅店に、最近の観光客の動向について聞いてみるとー
◆甘木屋・高田由美子さん
「人数で言うと、ほぼ戻ってきてる。(コロナ前から)9割方戻ってきていると思う。だいぶん違いますね、2割増しな感じ。(全国旅行支援が)あるのとないのとでは」
去年の秋から始まった全国旅行支援の影響もあり、観光客はほぼコロナ前の状態に回復。
10日に再開された「旅行支援」による追い風にも期待が高まりますが、一方で、制度の中身が変わったことへの混乱もー
◆甘木屋・高田由美子さん
「今まで紙クーポンだったものが電子クーポンに変わるので、電子クーポンもお釣りが出ないタイプなのか、1円刻みで使えるものなのか、分からないことだらけでドキドキしています。(クーポン取扱店の)手続きが間に合ってなくて、いつ使えるようになるか不透明なんですけど」
去年まで福岡県で配られる地域クーポンは、お釣りの出せない1000円単位の紙クーポンでしたが、10日からは電子クーポンに全国的に統一されました。
電子クーポンは1円単位で利用できるため、お釣りの問題は発生しませんが、そうした制度変更の詳細が店側に伝わっておらず、クーポン取り扱い店の登録手続きが間に合っていないのです。
◆甘木屋・高田由美子さん
「旅行支援再開はすごくありがたい話なので、期待はしている。事務手続きや使い方、混乱は若干あるだろうが、こなしていきたい」
一方、人気宿泊施設では「ある重大な決断」を下していました。
◆星野リゾート「界由布院」 丹澤徹総支配人
「全国旅行支援には、参画しないと決めた」
非日常感が味わえる宿泊施設を全国で展開し人気を集める「星野リゾート」。
大分県の人気観光地に去年8月に開業したこちらの宿泊施設は、由布院の原風景である棚田を感じられるよう、国立競技場も手掛けた建築家・隈研吾氏によってデザインされた温泉旅館です。
この施設を含めて、星野リゾートでは全国51ある施設のうち約7割にあたる36施設で「全国旅行支援」に参加しないことを決定。
メリットがあるはずのキャンペーンに、なぜ参加しないことを決めたのでしょうか。
◆星野リゾート「界由布院」 丹澤徹総支配人
「(全国旅行支援が)お客さま側に分かりづらい制度になっているのでは」
10日から再開された全国旅行支援では、割引率が変更された上に、すでに取っている予約に割引きを適用するためには、予約をイチから取り直さなければなりません。
星野リゾートでは、利用客に適用の手続きをとってもらうわずらわしさや、不公平感を解消するため参加を見送ったのです。
そこで、全国旅行支援に代わる独自のキャンペーンとして、施設内での飲食や土産物の購入などに利用できる独自のクーポン券を、1泊につき3000円分配布することにしました。
九州・山口エリアでは大分県の由布院や別府のほか、山口県の長門など、6つの施設が対象となっています。
◆星野リゾート「界由布院」 丹澤徹総支配人
「1人1泊3000円分のクーポンを用意することは当社の負担になるが、それでもお越しいただくお客さまが多くいるので、お客さまへの感謝の気持ちとともに、全国旅行支援と同じように、お客さまの旅をサポートしたい」
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