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「精肉店 近く」と検索する人が増えている…精肉店人気が急上昇している理由 「せっかく食べるなら」物価高騰で専門店志向が加速 福岡

暮らし

2025/04/14 18:15

私たちの食卓に欠かせない豚肉や鶏肉などの食肉を買う場所として、いま専門の店である「精肉店」の人気が急上昇しているといいます。

取材すると意外な理由が見えてきました。

私たちの日々の食卓に欠かせない「肉」。

焼き肉をはじめあらゆる料理でメインの食材として使われ、体づくりに役立つタンパク質やビタミンなどが豊富なのも魅力です。
取材班が訪れたのは、福岡市のスーパー。

そのスーパーの中でも要の売り場といえる精肉コーナーには、絶えず買い物客が行き交っています。
みなさんにとって「肉」とはどういう食材なのか聞いてみると…。

◆買い物客
「魚と肉はないとダメ」

「野菜だけでは栄養も取れない」

「子供に食べさせたいというのがあるから、栄養のこととか考えると高くても買わざるを得ない」

買い物客が「なくてはならない食材」と口をそろえて話す肉ですが、そんな肉をめぐって今、新しい動きが出てきています。
◆買い物客
「これだけ各部位がそろっているのはないもんね」

福岡市中央区六本松にある精肉店です。

2階に焼き肉店を併設する焼き肉専門の精肉店で、自慢の肉で作る弁当も大人気。

店内のショーケースには、分厚い特上ロースや希少部位の「トモサンカク」など新鮮な肉がズラリと並んでいます。
この日も「おいしいお肉」を求める客が次々と来店していました。

◆利用客
「きょう上(2階)で焼肉を食べたけど、全然やっぱりおいしい」

実はこのところ、本格的な肉を提供する「精肉店」を利用する人が増加しているといいます。

◆利用客
「週に1、2回(来る)。量が多いよりも、少なくてもおいしいものが食べたい」

「自分で好きなだけ選んで買えるのでいい。(精肉店は)なんとなく安心感とか、評判もあるし、『おいしいよ』と聞いていくお店がここ」

店側も利用客の増加を感じているようです。

◆田中精肉店 田中健太郎さん
「体感的にもお買い物される方が増えてきている感じはしている。(全体の)2~3割増えてきているかな。新規のお客さんも」
食品関連のコンサルティングを手がける会社が行った「肉事情」をめぐる最新の調査結果でも、これまでになかった「ある変化」が見られます。

◆リライズコンサルティング 吉田圭良さん
「特に構成比が多いのが、『精肉店(スペース)近く』というキーワードです」

インターネットのキーワード検索で、自分が今いる場所や住んでいる家を起点に「精肉店 近く」と検索する人が増加しているというのです。

◆リライズコンサルティング 吉田圭良さん
「『せっかく食べるなら良いものを』と考える人たちが増加している。これをさらに加速させているのが、おそらく『物価高の高騰』」

意外にも「精肉店人気」が加速している背景にあるのは、「物価高」だと言います。

この4月も食品や日用品など4225品目が値上がりするなど、物価高の影響は私たちの家計に重くのしかかります。

それがなぜ「精肉店人気」に結びつくのでしょうか。

◆リライズコンサルティング 吉田圭良さん
「一方でやはり肉は食べたいし、肉がないと食卓が成り立たなくなっている」

長期化する物価高に伴い、いま全国的に高まっているという「専門店志向」。
田中精肉店はこの流れをチャンスととらえ、今後もおいしい肉を提供していきたいと意気込みます。

◆田中精肉店 田中健太郎さん
「(客が)増えてきているのはありがたいし、より求められている声を拾って、いいものを出していけたら」

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