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水深60センチで“車のエンジンが止まる” 90センチで“脱出できない” 大雨時は「アンダーパスに近づかないで」 梅雨を前に北九州市で安全点検 福岡県

気象・災害

2025/05/28 16:00

梅雨時期を前に、冠水の危険性が高くなるアンダーパスで被害を防ぐための安全点検が福岡県北九州市で行われました。



◆リポーター
「梅雨の時期を前に、冠水などの危険のあるアンダーパスでこれから点検が始まります」

28日朝、北九州市小倉北区の「東篠崎アンダーパス」で行われた安全点検。

大雨の際に「冠水」を知らせる電光掲示板の点検や、通行止めにする際の手順の確認などが行われました。



アンダーパスは鉄道や道路の下を通り、周辺より低くなっていることから、短時間で大雨が降ると冠水しやすく危険な場所になっています。

◆北九州市 中村妃佳里さん
「冠水したアンダーパスに車両がつっこんでしまうと車が動けなくなってしまって、水位が高くなると最悪脱出が難しくなる」

県内の自治体の中で最もアンダーパスが多い北九州市。

2013年7月の豪雨では、市内の16ヵ所が冠水し車11台が立ち往生する被害が出ました。



さらに…

◆記者リポート(去年7月)
「北九州市八幡西区です。アンダーパスが冠水していて車が動けなくなっている状況です」

去年7月の大雨では市内5カ所が冠水し、そのうち2カ所で車が立ち往生する被害が出ました。



水深60センチまで冠水した路面を時速10キロで走った時の実験映像では、30メートルほど進んだところでエンジンがストップ。

ボンネットを開けてみると、エンジンの部分から勢いよく水が噴き出しています。



◆JAF福岡支部 守安隆文さん
「アンダーパスのような水が溜まりやすい場所に進入してしまうと、走行して巻き上げた水が、速度が速ければ速いほどエンジンの中に入って、エンジンが止まってしまう。(水深の)判断がつかないまま走行してしまうと、実は結構深かったと。そういったところでエンジンが止まってしまうというリスクは出てくるので危険です」



北九州市は28日までに市内26カ所すべての安全点検を実施し、異常がないことを確認したということです。

◆北九州市 中村妃佳里さん
「大雨の際にはアンダーパスに近づかないで、日頃から迂回する経路をあらかじめ確認していただいて、通らないことが一番です」

これからはじまる福岡の梅雨シーズン。

自分の命を守るためにも、事前に危険な場所を確認するなど、日頃から備えておくことが重要です。



JAFによると、「車が水に浸かった状態で、中から車のドアが開くのか」という実験映像では、水深90センチの場所で、後輪が浮いた状態のセダンタイプの車のドアの隙間などから水が入りはじめます。



この状態でドアを開けようとすると、制限時間1分の間にドアを開けることはできませんでした。



さらに、同じく水深90センチで後輪が浮いた状態のミニバンでの実験では、スライドドアでも1分以内にドアを開けることは出来ませんでした。



アンダーパスなどの周囲より低い道路では、水かさが急激に増えて水没すると車から脱出すること自体が難しくなるので、大雨の際は安易にアンダーパスに入らないのが一番です。

万が一に備えて、窓を割るための「脱出用ハンマー」を車内に備えておくことも大切です。
梅雨時期を前に、冠水の危険性が高くなるアンダーパスで被害を防ぐための安全点検が福岡県北九州市で行われました。
◆リポーター
「梅雨の時期を前に、冠水などの危険のあるアンダーパスでこれから点検が始まります」

28日朝、北九州市小倉北区の「東篠崎アンダーパス」で行われた安全点検。

大雨の際に「冠水」を知らせる電光掲示板の点検や、通行止めにする際の手順の確認などが行われました。
アンダーパスは鉄道や道路の下を通り、周辺より低くなっていることから、短時間で大雨が降ると冠水しやすく危険な場所になっています。

◆北九州市 中村妃佳里さん
「冠水したアンダーパスに車両がつっこんでしまうと車が動けなくなってしまって、水位が高くなると最悪脱出が難しくなる」

県内の自治体の中で最もアンダーパスが多い北九州市。

2013年7月の豪雨では、市内の16ヵ所が冠水し車11台が立ち往生する被害が出ました。
さらに…

◆記者リポート(去年7月)
「北九州市八幡西区です。アンダーパスが冠水していて車が動けなくなっている状況です」

去年7月の大雨では市内5カ所が冠水し、そのうち2カ所で車が立ち往生する被害が出ました。
水深60センチまで冠水した路面を時速10キロで走った時の実験映像では、30メートルほど進んだところでエンジンがストップ。

ボンネットを開けてみると、エンジンの部分から勢いよく水が噴き出しています。
◆JAF福岡支部 守安隆文さん
「アンダーパスのような水が溜まりやすい場所に進入してしまうと、走行して巻き上げた水が、速度が速ければ速いほどエンジンの中に入って、エンジンが止まってしまう。(水深の)判断がつかないまま走行してしまうと、実は結構深かったと。そういったところでエンジンが止まってしまうというリスクは出てくるので危険です」
北九州市は28日までに市内26カ所すべての安全点検を実施し、異常がないことを確認したということです。

◆北九州市 中村妃佳里さん
「大雨の際にはアンダーパスに近づかないで、日頃から迂回する経路をあらかじめ確認していただいて、通らないことが一番です」

これからはじまる福岡の梅雨シーズン。

自分の命を守るためにも、事前に危険な場所を確認するなど、日頃から備えておくことが重要です。
JAFによると、「車が水に浸かった状態で、中から車のドアが開くのか」という実験映像では、水深90センチの場所で、後輪が浮いた状態のセダンタイプの車のドアの隙間などから水が入りはじめます。
この状態でドアを開けようとすると、制限時間1分の間にドアを開けることはできませんでした。
さらに、同じく水深90センチで後輪が浮いた状態のミニバンでの実験では、スライドドアでも1分以内にドアを開けることは出来ませんでした。
アンダーパスなどの周囲より低い道路では、水かさが急激に増えて水没すると車から脱出すること自体が難しくなるので、大雨の際は安易にアンダーパスに入らないのが一番です。

万が一に備えて、窓を割るための「脱出用ハンマー」を車内に備えておくことも大切です。

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