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「自分は生き残って一生苦しみ続ける」わが娘の人工呼吸器はずし“殺害” 母親(45)に懲役5年求刑 検察側「強固な犯意認められる」福岡地裁

事件・事故

5時間前

難病を患っている当時7歳の娘の人工呼吸器を外し殺害したとされる45歳の母親の裁判で、検察側は15日、懲役5年を求刑しました。

殺人の罪で起訴されているのは福岡市博多区の無職、福崎純子被告(45)です。

起訴状などによりますと福崎被告は今年1月、福岡市の自宅マンションで、娘の心菜(ここな)ちゃんがつけていた人工呼吸器を外し、窒息死させたとして罪に問われています。

心菜ちゃんは生まれた時から国指定の難病「脊髄性筋萎縮症」を患い、常に人工呼吸器をつけて生活していました。

また、福崎被告は犯行後、亡くなった心菜ちゃんを腕に抱いたまま自殺を図ろうとしましたが、家族が異変に気づき病院に救急搬送されました。
裁判は11日に始まり、福崎被告は起訴内容を認めていました。

15日の公判で福崎被告は「心菜にお世話になった方々と心菜と一緒に育ててきた方と成長を一緒に共感していたのに、裏切った気持ちで申し訳ない。心菜とのコミュニケーションを図ろうとしていたのに、心菜の未来を奪って申しわけない。心菜は20年くらいは生きると思っていたが、こんなことをして自分は生き残って一生苦しみ続けるが、どんなに苦しんでも心菜は戻ってこない。すごく後悔している」などと心境を語りました。
また、弁護側は「事件の結果は重大ではありますが、呼吸器を外すだけで簡単に失われてしまう命を8年間、毎日必死に守り続けてきた被告人のこれまでの努力を思うと、被告人に実刑を科すのは余りにも酷であり、被告人に罪を償わせるということ以上に、被告人を孤立させず、支援していくことが重視されるべき」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。

一方、検察側は「被害者の尊い命を奪い、いきなり息ができなかった苦しみは想像に難くない。被害者が受けた身体的な苦痛は大きく結果は重大であり、寝室で寝ていた夫に阻止されないための準備をして強固な犯意が認められる」などとして福崎被告に懲役5年を求刑しました。

判決は18日に言い渡されます。

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