2022/09/01 11:45
福岡5歳児餓死 母親の元夫が証言 「長男・次男から伝言『赤堀被告の言うことは全て嘘、母親が真実』」
暮らし
2022/09/05 18:10
福岡県篠栗町で2020年、当時5歳の男の子が餓死した事件の裁判員裁判は、6回目を迎えた9月5日、母親の元夫が証人として出廷し、母親の長男と次男から託された伝言として「赤堀被告(ママ友)の言うことは全て嘘」などと語りました。
起訴状などによりますと、篠栗町の無職・赤堀恵美子被告(49)は2020年4月、生活全般を支配していた母親の碇利恵被告(40)に指示して、翔士郎ちゃんに十分な食事を与えずに死亡させたとして保護責任者遺棄致死などの罪に問われています。
5日の裁判ではまず、翔士郎ちゃんが餓死した2020年4月18日の状況について赤堀被告への質問が行われました。
◆被告人質問やりとり(赤堀被告)
弁護側「翔士郎くんが亡くなった当日、実際に様子を見て、どういう状態と思った?」
赤堀被告「(碇被告に)『昼寝した?』と聞いたら、『していない』と言ったので『眠いから寝てるのかもね』と(碇被告に)言った」
弁護側「『病院行きなさい』とか『救急車呼びなさい』とか言おうと思わなかった?」
赤堀被告「その時は思わなかった。以前にも『病院に行ったら?』と何回も(碇被告に)言っていたけど、全然行動に移さなかったので言わなかった」
検察側の主張によりますと、赤堀被告は嘘の浮気話で碇被告を離婚させ、元夫との訴訟に勝つためなどと嘘をついて質素な生活を送るようルールを定めたといいます。
一方、赤堀被告側は支配はなかったと訴えていて、一貫して無罪を主張しています。
そんな中、検察側の証人として出廷したのは、離婚に追い込まれたとされる碇被告の元夫でした。
◆証人尋問やりとり(碇被告の元夫)
検察側「家計の管理は?」
碇被告の元夫「元妻は無駄遣いもなく子供のために貯金をコツコツするタイプでした」
検察側「目立っておかしいところは?」
碇被告の元夫「離婚半年前までは特に(なかった)」
碇被告と元夫が離婚したのは翔士郎ちゃんが餓死する約1年前の2019年5月。その半年ほど前から碇被告の態度が急変し、多額の現金を口座から引き出していたほか、唐突に「離婚話」を持ち出してきたといいます。
◆証人尋問やりとり(碇被告の元夫)
検察側「(2018年12月に)口座の確認をした?」
碇被告の元夫「あり得ない額をおろしていた」
検察側「どのくらい?」
碇被告の元夫「200万から300万くらい」
検察側「問いただした?」
碇被告の元夫「最初は『生活費』と言っていたが、問いただしたら『裁判』と。それ以上は言わなかった」
検察側「碇被告は離婚の理由については?」
碇被告の元夫「私が『マザコンだから』と。誰ひとり賛成する人はおらず説得したが、(碇被告は)話を聞いてくれませんでした」
碇被告の親族を含め誰ひとり納得しない中、赤堀被告のみが離婚を後押ししていたと元夫は証言しました。
◆赤堀被告(碇被告の元夫の証言より)
「早く離婚してあげた方がいいんじゃない?」
元夫は「離婚するほかなかった」と当時の状況をふり返った後、赤堀被告が持ち出したとされる「浮気話」を全て否定しました。
そして最後に、碇被告の長男と次男に代わって、託されたという伝言を証言しました。
◆碇被告の元夫(碇被告の長男・次男からの伝言として)
「被告人(赤堀被告)の言うことは全て嘘。指示していないと本人は言っているが、僕たちは指示されて、ろくに食事も与えられず、長い間苦しい思いをした。母親の言っていることが真実だから」
その碇被告は、元夫に続いて午後から証言台に立ちました。
様々な嘘によって生活保護費を含む多額の現金をだまし取られていたとされる碇被告は、子供たちを家に残し赤堀被告に連れられてパチンコに出かけた際の様子を証言しました。
◆証人尋問やりとり(碇被告)
碇被告「私は1万(円)もらって1円パチンコ、赤堀は4円パチンコ、3時間、4時間いた」
裁判員「翔士郎くんを残してパチンコに。どんな気持ちだった?」
碇被告「帰りたいと思いました。パチンコに行っても負けることで、赤堀から怒られる。『台を選べ!』とか。帰りたいと思っていた」
次回の公判は台風接近を考慮して6日には開かれず、7日に赤堀被告への被告人質問が予定されています。
起訴状などによりますと、篠栗町の無職・赤堀恵美子被告(49)は2020年4月、生活全般を支配していた母親の碇利恵被告(40)に指示して、翔士郎ちゃんに十分な食事を与えずに死亡させたとして保護責任者遺棄致死などの罪に問われています。
5日の裁判ではまず、翔士郎ちゃんが餓死した2020年4月18日の状況について赤堀被告への質問が行われました。
◆被告人質問やりとり(赤堀被告)
弁護側「翔士郎くんが亡くなった当日、実際に様子を見て、どういう状態と思った?」
赤堀被告「(碇被告に)『昼寝した?』と聞いたら、『していない』と言ったので『眠いから寝てるのかもね』と(碇被告に)言った」
弁護側「『病院行きなさい』とか『救急車呼びなさい』とか言おうと思わなかった?」
赤堀被告「その時は思わなかった。以前にも『病院に行ったら?』と何回も(碇被告に)言っていたけど、全然行動に移さなかったので言わなかった」
検察側の主張によりますと、赤堀被告は嘘の浮気話で碇被告を離婚させ、元夫との訴訟に勝つためなどと嘘をついて質素な生活を送るようルールを定めたといいます。
一方、赤堀被告側は支配はなかったと訴えていて、一貫して無罪を主張しています。
そんな中、検察側の証人として出廷したのは、離婚に追い込まれたとされる碇被告の元夫でした。
◆証人尋問やりとり(碇被告の元夫)
検察側「家計の管理は?」
碇被告の元夫「元妻は無駄遣いもなく子供のために貯金をコツコツするタイプでした」
検察側「目立っておかしいところは?」
碇被告の元夫「離婚半年前までは特に(なかった)」
碇被告と元夫が離婚したのは翔士郎ちゃんが餓死する約1年前の2019年5月。その半年ほど前から碇被告の態度が急変し、多額の現金を口座から引き出していたほか、唐突に「離婚話」を持ち出してきたといいます。
◆証人尋問やりとり(碇被告の元夫)
検察側「(2018年12月に)口座の確認をした?」
碇被告の元夫「あり得ない額をおろしていた」
検察側「どのくらい?」
碇被告の元夫「200万から300万くらい」
検察側「問いただした?」
碇被告の元夫「最初は『生活費』と言っていたが、問いただしたら『裁判』と。それ以上は言わなかった」
検察側「碇被告は離婚の理由については?」
碇被告の元夫「私が『マザコンだから』と。誰ひとり賛成する人はおらず説得したが、(碇被告は)話を聞いてくれませんでした」
碇被告の親族を含め誰ひとり納得しない中、赤堀被告のみが離婚を後押ししていたと元夫は証言しました。
◆赤堀被告(碇被告の元夫の証言より)
「早く離婚してあげた方がいいんじゃない?」
元夫は「離婚するほかなかった」と当時の状況をふり返った後、赤堀被告が持ち出したとされる「浮気話」を全て否定しました。
そして最後に、碇被告の長男と次男に代わって、託されたという伝言を証言しました。
◆碇被告の元夫(碇被告の長男・次男からの伝言として)
「被告人(赤堀被告)の言うことは全て嘘。指示していないと本人は言っているが、僕たちは指示されて、ろくに食事も与えられず、長い間苦しい思いをした。母親の言っていることが真実だから」
その碇被告は、元夫に続いて午後から証言台に立ちました。
様々な嘘によって生活保護費を含む多額の現金をだまし取られていたとされる碇被告は、子供たちを家に残し赤堀被告に連れられてパチンコに出かけた際の様子を証言しました。
◆証人尋問やりとり(碇被告)
碇被告「私は1万(円)もらって1円パチンコ、赤堀は4円パチンコ、3時間、4時間いた」
裁判員「翔士郎くんを残してパチンコに。どんな気持ちだった?」
碇被告「帰りたいと思いました。パチンコに行っても負けることで、赤堀から怒られる。『台を選べ!』とか。帰りたいと思っていた」
次回の公判は台風接近を考慮して6日には開かれず、7日に赤堀被告への被告人質問が予定されています。
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