福岡・女性殺人未遂 “ストーカー禁止命令”直後に事件発生 元交際相手の車から刃物
暮らし
2022/12/05 18:50

3日、福岡県春日市で20代の女性が刃物で刺され、意識不明の重体となっている事件。
現場近くでは、元交際相手の男性が事故を起こし、意識不明となっています。
*****************
真夜中の住宅街で続けられる鑑識活動。
通報が入ったのは、午前0時すぎのことでした。
◆被害女性
「首を刃物のようなもので刺された」
通報したのは、専門学校に通う21歳の女性。
現場は春日市春日原東町でした。
◆近くの住民
「女の人の声が聞こえて『ギャッ』という激しい声がしました。『ギャッ』『ギャッ』というか、2回くらいですかね」
女性は、何者かに首などを複数カ所を刺され、意識がもうろうとした状態で病院に搬送。
現在も意識不明の重体だということです。
夜が明けた現場には、路上に数十メートルにわたって血痕が残されていました。
誰が女性を襲ったのでしょうか。
◆記者リポート
「女性が刺された直後、現場から500メートルほど離れたこの場所で、1台の車が事故を起こしました」
女性が襲われた直後、大野城市瓦田の県道で、車がガードパイプに衝突する事故を起こし、運転席にいた血だらけの20代男性が病院に搬送されました。
男性は被害女性の「元交際相手」でした。
警察は、女性が刺された事件にこの元交際相手の男性が関与しているとみています。
警察によりますと、女性は今年2月以降、男性との交際を巡るトラブルを複数回相談していたということです。
10月中旬には「男性から公園で待ち伏せされた」「危害を加えるような言動があった」などと相談され、警察は、ストーカー規制法に基づき男性に口頭で警告を行いました。
さらに警察は、12月2日の午後、男性につきまといの禁止命令を出していました。
事件が起きたのは、禁止命令からわずか半日後でした。
ストーカー被害に詳しい専門家は、禁止命令を受けてから2~3日が一番危険だと話します。
◆NPOヒューマニティー 小早川明子 理事長
「一番危険なのは当日から2~3日の間。禁止命令受けたというショックが強いですから、その期間はあらぬ事を考えたり、やってしまったり、危険が高い期間なので気をつけなくちゃいけないと思う。完全に相手との縁を絶たれたことに等しくなるので、絶望感があり、このストレスは衝動性を高めることになるので、『危害を加えようかな』と思ってしまう人もいる」
また、ストーカー加害者から「警察以外の専門家」が話を聞くことが最悪の事態を防ぐことになると話します。
◆NPOヒューマニティー 小早川明子 理事長
「警告されたとき、初手で警察がやってきてしまって、『ああ』ってなってるときに、すかさず、警察官じゃない人が加害者の心の怒りとか聞きまくって、排水溝のように気持ちの処理をしていくのは被害者にとって安全な道。これを推進していくことが大事」
禁止命令からわずか半日後に起きた殺人未遂事件。
警察によりますと、男性の車からは刃物が見つかったということです。
警察は、男性の回復を待って詳しい事情を聞く方針です。
現場近くでは、元交際相手の男性が事故を起こし、意識不明となっています。
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真夜中の住宅街で続けられる鑑識活動。
通報が入ったのは、午前0時すぎのことでした。
◆被害女性
「首を刃物のようなもので刺された」
通報したのは、専門学校に通う21歳の女性。
現場は春日市春日原東町でした。
◆近くの住民
「女の人の声が聞こえて『ギャッ』という激しい声がしました。『ギャッ』『ギャッ』というか、2回くらいですかね」
女性は、何者かに首などを複数カ所を刺され、意識がもうろうとした状態で病院に搬送。
現在も意識不明の重体だということです。
夜が明けた現場には、路上に数十メートルにわたって血痕が残されていました。
誰が女性を襲ったのでしょうか。
◆記者リポート
「女性が刺された直後、現場から500メートルほど離れたこの場所で、1台の車が事故を起こしました」
女性が襲われた直後、大野城市瓦田の県道で、車がガードパイプに衝突する事故を起こし、運転席にいた血だらけの20代男性が病院に搬送されました。
男性は被害女性の「元交際相手」でした。
警察は、女性が刺された事件にこの元交際相手の男性が関与しているとみています。
警察によりますと、女性は今年2月以降、男性との交際を巡るトラブルを複数回相談していたということです。
10月中旬には「男性から公園で待ち伏せされた」「危害を加えるような言動があった」などと相談され、警察は、ストーカー規制法に基づき男性に口頭で警告を行いました。
さらに警察は、12月2日の午後、男性につきまといの禁止命令を出していました。
事件が起きたのは、禁止命令からわずか半日後でした。
ストーカー被害に詳しい専門家は、禁止命令を受けてから2~3日が一番危険だと話します。
◆NPOヒューマニティー 小早川明子 理事長
「一番危険なのは当日から2~3日の間。禁止命令受けたというショックが強いですから、その期間はあらぬ事を考えたり、やってしまったり、危険が高い期間なので気をつけなくちゃいけないと思う。完全に相手との縁を絶たれたことに等しくなるので、絶望感があり、このストレスは衝動性を高めることになるので、『危害を加えようかな』と思ってしまう人もいる」
また、ストーカー加害者から「警察以外の専門家」が話を聞くことが最悪の事態を防ぐことになると話します。
◆NPOヒューマニティー 小早川明子 理事長
「警告されたとき、初手で警察がやってきてしまって、『ああ』ってなってるときに、すかさず、警察官じゃない人が加害者の心の怒りとか聞きまくって、排水溝のように気持ちの処理をしていくのは被害者にとって安全な道。これを推進していくことが大事」
禁止命令からわずか半日後に起きた殺人未遂事件。
警察によりますと、男性の車からは刃物が見つかったということです。
警察は、男性の回復を待って詳しい事情を聞く方針です。
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