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円安と猛暑で「おせち」食材は価格高めに 博多の雑煮に欠かせないブリは豊漁 カニは北海道産「オオズワイガニ」に注目 福岡

暮らし

2024/12/09 18:00

今年も残すところあと3週間あまりです。

家で準備するという方も多い「おせち料理」。

今年の食材の値段はどうなりそうなのか、取材しました。

新たな年を迎えたことを祝う「おせち料理」は、1年の幸せや無病息災を願って、縁起を担ぐ食材も入った華やかな料理です。



おせちに使う食材の値段はどうなっているのか?

博多の台所、柳橋連合市場を訪ねました。

新鮮な海の幸が並ぶ「仲西鮮魚店」では福を呼び込むと人気の高いふぐが毎年年末の3日間で約600人分売れるといいます。

◆仲西鮮魚店 仲西慶紘 社長
「(価格は)ふぐ自体は『ちょこっと上がってるかなー』という感じだけど、うちは去年と同じ値段設定でいこうかなと思っています」



また、博多の雑煮に欠かせないブリは、今のところ全国的に豊漁で、例年並みか安くなると見られています。

一方で、高値となりそうなのが…。



◆仲西鮮魚店 仲西慶紘 社長
「イクラは今年上がっていますね。かなり上がっています。2~3割は上がってるんじゃないですかね」

高くなると予想されているのは、おせちに華やかさを演出してくれる「イクラ」です。

価格高騰の一番の要因は北海道産のサケの不漁。

海水温が高い状態が続き漁獲量は10年前と比べ約6割減少しています。



◆仲西鮮魚店 仲西慶紘 社長
「食べたいですよね、みんなイクラとか大好きだし。なるべく価格帯を抑えたところで販売はしていきたい」



青果店「八百谷」では、金時ニンジンやカブなどの正月食材も並びはじめていますが、いずれもやや高め。



また、博多の雑煮に欠かせない「カツオ菜」は前週末にようやく入荷しはじめましたが、一束300円と例年よりかなり高い値段で販売されています。

◆八百谷 谷岡哲雄 店主
「入荷はちょっと遅くなったんですよね、値段も2~3割高いです。去年の一番高い時が300円していなかった。今年300円です、最初からもう300円です」

種まきの時期に高温が続いたのが要因で、今年は入荷自体が少なくなりそうだといいます。



◆八百谷 谷岡哲雄 店主
「正月は絶対カツオ菜は要りますもんね。私たちの感で言ったら、今頃このぐらいの値段でいけば(年末に)下がることはまずないと思うんですよ。400~500円見ておいた方がいいかもしれないですね」



一方「TMフーズ」は、正月の食卓を彩る「カニ」工場の直売店のため、ズワイガニや巨大なタラバガニなどが安く購入できます。

こちらの店舗では、円安の影響などで海外産の仕入れ価格が上がっているといいます。

◆TMフーズ 宮田雄太さん
「海外産のカニは去年に比べて1.5倍ぐらい(仕入れの)値段が上がっています。うちに関しては値段を変えずにやっているものもありますし、上がったとしてもかなり抑えて、おいしいものを安く提供できるように頑張っています」



こうした中で今年初めて仕入れたのが、これまであまり流通していなかった北海道産の「オオズワイガニ」です。

ここ数年、大量に水揚げされていて、しかも国内産のため円安の影響を受けません。

◆TMフーズ 宮田雄太さん
「2割ぐらい海外のカニより安いです」

仕入れているのは大きめのサイズで、ズワイガニに比べてカニミソが濃厚。

購入した人からの評判も上々だといいます。



◆TMフーズ 宮田雄太さん
「せっかくの年末、みなさんおいしいものを食べたいと思いますので、ぜひぜひうちのカニを食べていただきたいと思います」

■ほかのおせち食材の価格は



そのほか、おせち食材の価格を見ると、子孫繁栄を願っておせちにいれる「かずのこ」は円安の影響などもあり、例年より1割から2割価格が上がっているということです。

そして、「腰が曲がるまで健康で長生きできるように」と長寿を願うエビ「車エビ」は、9日時点では1キロあたり7000円程度と、この時期としては平年並みということですが、今後の海の状況次第で倍近くの価格になることもあるようです。

さらに、お正月以外にはなかなか見かけない「くわい」は、生産者が年々減っていることから、ここ数年高値が続いているそうです。

円安や暑さの影響もあり高値のものが多い印象のおせち食材。

安い食材をうまく取り入れて、いい新年を迎えたいものです。
今年も残すところあと3週間あまりです。

家で準備するという方も多い「おせち料理」。

今年の食材の値段はどうなりそうなのか、取材しました。

新たな年を迎えたことを祝う「おせち料理」は、1年の幸せや無病息災を願って、縁起を担ぐ食材も入った華やかな料理です。
おせちに使う食材の値段はどうなっているのか?

博多の台所、柳橋連合市場を訪ねました。

新鮮な海の幸が並ぶ「仲西鮮魚店」では福を呼び込むと人気の高いふぐが毎年年末の3日間で約600人分売れるといいます。

◆仲西鮮魚店 仲西慶紘 社長
「(価格は)ふぐ自体は『ちょこっと上がってるかなー』という感じだけど、うちは去年と同じ値段設定でいこうかなと思っています」
また、博多の雑煮に欠かせないブリは、今のところ全国的に豊漁で、例年並みか安くなると見られています。

一方で、高値となりそうなのが…。
◆仲西鮮魚店 仲西慶紘 社長
「イクラは今年上がっていますね。かなり上がっています。2~3割は上がってるんじゃないですかね」

高くなると予想されているのは、おせちに華やかさを演出してくれる「イクラ」です。

価格高騰の一番の要因は北海道産のサケの不漁。

海水温が高い状態が続き漁獲量は10年前と比べ約6割減少しています。
◆仲西鮮魚店 仲西慶紘 社長
「食べたいですよね、みんなイクラとか大好きだし。なるべく価格帯を抑えたところで販売はしていきたい」
青果店「八百谷」では、金時ニンジンやカブなどの正月食材も並びはじめていますが、いずれもやや高め。
また、博多の雑煮に欠かせない「カツオ菜」は前週末にようやく入荷しはじめましたが、一束300円と例年よりかなり高い値段で販売されています。

◆八百谷 谷岡哲雄 店主
「入荷はちょっと遅くなったんですよね、値段も2~3割高いです。去年の一番高い時が300円していなかった。今年300円です、最初からもう300円です」

種まきの時期に高温が続いたのが要因で、今年は入荷自体が少なくなりそうだといいます。
◆八百谷 谷岡哲雄 店主
「正月は絶対カツオ菜は要りますもんね。私たちの感で言ったら、今頃このぐらいの値段でいけば(年末に)下がることはまずないと思うんですよ。400~500円見ておいた方がいいかもしれないですね」
一方「TMフーズ」は、正月の食卓を彩る「カニ」工場の直売店のため、ズワイガニや巨大なタラバガニなどが安く購入できます。

こちらの店舗では、円安の影響などで海外産の仕入れ価格が上がっているといいます。

◆TMフーズ 宮田雄太さん
「海外産のカニは去年に比べて1.5倍ぐらい(仕入れの)値段が上がっています。うちに関しては値段を変えずにやっているものもありますし、上がったとしてもかなり抑えて、おいしいものを安く提供できるように頑張っています」
こうした中で今年初めて仕入れたのが、これまであまり流通していなかった北海道産の「オオズワイガニ」です。

ここ数年、大量に水揚げされていて、しかも国内産のため円安の影響を受けません。

◆TMフーズ 宮田雄太さん
「2割ぐらい海外のカニより安いです」

仕入れているのは大きめのサイズで、ズワイガニに比べてカニミソが濃厚。

購入した人からの評判も上々だといいます。
◆TMフーズ 宮田雄太さん
「せっかくの年末、みなさんおいしいものを食べたいと思いますので、ぜひぜひうちのカニを食べていただきたいと思います」

■ほかのおせち食材の価格は
そのほか、おせち食材の価格を見ると、子孫繁栄を願っておせちにいれる「かずのこ」は円安の影響などもあり、例年より1割から2割価格が上がっているということです。

そして、「腰が曲がるまで健康で長生きできるように」と長寿を願うエビ「車エビ」は、9日時点では1キロあたり7000円程度と、この時期としては平年並みということですが、今後の海の状況次第で倍近くの価格になることもあるようです。

さらに、お正月以外にはなかなか見かけない「くわい」は、生産者が年々減っていることから、ここ数年高値が続いているそうです。

円安や暑さの影響もあり高値のものが多い印象のおせち食材。

安い食材をうまく取り入れて、いい新年を迎えたいものです。

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