1. HOME
  2. 事故調査官「右に傾いて着水」の見方示す メインローターすべて折れ機体大きくゆがむ 救難信号装置破損見られず 3人死亡の医療搬送ヘリ事故

事故調査官「右に傾いて着水」の見方示す メインローターすべて折れ機体大きくゆがむ 救難信号装置破損見られず 3人死亡の医療搬送ヘリ事故

事件・事故

2025/04/10 16:40

長崎の対馬から福岡の病院に向かっていた医療搬送ヘリが海で転覆しているのが見つかり3人が死亡した事故で、国の運輸安全委員会の航空事故調査官は機体は右に傾いて着水したとの見方を示しました。

事故を起こしたヘリは6日、長崎県の対馬から福岡市の福岡和白病院に向かう途中消息を絶ち、海に転覆しているのが見つかり、搭乗していた6人のうち女性患者(86)と付き添いの家族(68)、医師(34)の3人が死亡しました。

海中から回収された事故機は10日、佐賀県の唐津港に陸揚げされ、国の運輸安全委員会の航空事故調査官や海上保安部が機体の状況を調べました。

航空事故調査官は10日午後、取材に応じ、機体は機首を上げながら右に傾いて着水した可能性があるとの見方を示しました。

調査官によると、機体はメインローターが根元からすべて折れ、前方の窓は割れていました。

また機体全体が大きくゆがみ、着陸装置が損傷していました。
一方、衝撃を感知した際に自動的に出される救難信号が海上保安庁などに届いていないことが分かっていますが、信号を出す装置は破損状態ではなく、機体が海中に入ったため信号が弱くなって受信できなかったか、作動に至らない程度の衝撃だった可能性があるとの見方を示しました。

エンジンの外観には異常がみられなかったということで、エンジンの記録装置と警報装置を回収して記録内容を解析し、事故原因を究明することにしています。

あなたにおすすめ

  1. HOME
  2. 事故調査官「右に傾いて着水」の見方示す メインローターすべて折れ機体大きくゆがむ 救難信号装置破損見られず 3人死亡の医療搬送ヘリ事故