千葉県警の警察官や検察官をかたる詐欺「あなた名義の銀行口座が詐欺事件で使用されている」３０００万円被害　福岡・春日市

春日市に住む男性が、千葉県警の警察官や検察官などを名乗る人物から、現金３０００万円をだまし取られるニセ電話詐欺がありました。

春日警察署によりますと、先月２６日春日市に住む６０代の男性の自宅の固定電話に携帯電話会社を名乗る女から「あなた名義の携帯電話の料金が支払われていない」と電話がありました。

男性が契約していない旨を伝えると「あなたの名義で勝手に契約されているかもしれない」などと言われ、千葉県警を名乗る男に電話が代わり「あなた名義の銀行口座が詐欺事件で使用されている」「第三者には絶対に話すな」などと言われ、ＳＮＳでやり取りして、暗号資産のアプリをダウンロードしてアカウントを作成するよう指示されました。

その後、検察官を名乗る男から「口座を暗号化するために国庫からあなたの口座にお金を振り込む」「暗号化が解けるので入出金や記帳はしてはいけない」と指示され、その後「振り込んだお金を国庫に戻すため指定する口座に振り込んでほしい」と言われたことから、現金３０００万円を振り込んだということです。

すると追加で、さらに現金３０００万円を振り込むように指示されたことから、不審に思い１１０番通報し、詐欺であることが発覚したということです。

男性はＳＮＳで犯人とほぼ毎日やり取りをしていて、自身の口座の残高などを伝えてしまっていたということです。

警察は、ＳＮＳで事件の内容を伝えることはなく、捜査のためにお金を送金させることもないと注意を呼びかけています。

また、電話で「資金洗浄（マネーロンダリング）」「資金調査」「逮捕状」などのワードが出た場合は、電話をすぐに切るよう呼びかけています。

「＋１」や「＋４４」などから始まる国際電話番号を悪用したニセ電話詐欺も発生しています。海外との電話が不要な場合は、発着信を無償で休止できる「国際電話不取扱受付センター」のサービスを利用することもできます。