札幌で0勝の大誤算　また借金...王者ソフトバンクに迫る「切り替え」時期

　◇日本ハム3-0ソフトバンク(12日・札幌ドーム）

　4位ソフトバンクが最下位日本ハムとの3連戦で2敗1分けと1勝もできず、再び借金1となった。

　首位ロッテと5・5ゲーム差で逆転優勝へは後がない状況で、先発マウンドには和田が上がった。初回は走者を出しながらも併殺で切り抜け無失点。しかし2回、1死二塁から脳しんとう特例措置で抹消された近藤の代替指名選手として昇格した今川にプロ初安打の2ランを浴びた。3回に高濱にソロを献上した後の4、5回はいずれも三者凡退に仕留めたベテランは「今川君への投球、ホームランが全てだったかなと思います。しっかりスイングされてしまった」と悔やんだ。

　援護したい打線は2年目右腕の立野を攻略できず7回途中までわずか2安打で無得点。後続にも抑えられ、この試合前まで今季10勝4敗5分けと圧倒していた日本ハム戦で初の完封負け（無得点試合は２度目）を喫した。

　2位オリックスが先に敗れこの日も自力優勝の可能性は残ったが、首位ロッテと3位楽天の結果を待つまでもなく上位との差を詰められなかった。逆転優勝の可能性が遠のいていく中、14日から本拠地にロッテを迎える3連戦の初戦には後半戦4戦4勝、防御率0.67のエース千賀を2回連続となる中5日で投入する見通しだ。日本ハム３連戦で0勝の大誤算を挽回するには勝ち越しではなく3連勝か最低でも2勝1分けが望ましい状況。残り32試合で上位に3チームいるだけに、ロッテ3連戦の結果次第ではAクラス狙い切り替える時期が迫ってくることになりそうだ。