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禁止命令で「新しい彼女がいる」…その後、川野さんを“襲う” 関係者が語る寺内容疑者の事件前 博多刺殺

暮らし

2023/01/20 19:15

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JR博多駅近くで元交際相手の女性を殺害した疑いで逮捕された男が、20日、送検されました。

男が「復縁を求めたがかなわず刺した」という趣旨の供述をしていることがわかりました。

◆記者リポート(博多警察署、20日)
「今、寺内容疑者が姿を見せました」

フードで顔を隠したまま車に乗り込む男。

殺人の疑いで逮捕・送検された飲食店従業員・寺内進容疑者(31)です。

寺内容疑者は16日、博多駅近くで元交際相手の川野美樹さん(当時38)を刃物で十数回刺して殺害した疑いが持たれています。

川野さんにストーカー行為を繰り返した末、事件を起こしたとされる寺内容疑者。

捜査関係者によりますと寺内容疑者は「復縁を求めたがかなわなかった」「川野さんに恨みがあった」という趣旨の話のほか、自らを正当化する供述をしているということです。

◆記者リポート
「あ!目撃情報と同じ黒いフードを被った男の姿を確認することができます」

これは、18日、博多区内で身柄確保直前の姿を捉えたとみられる防犯カメラの映像です。

黒い服を着た寺内容疑者とみられる男が、歩いていく様子が確認できます。

さらに男を後ろから追跡する捜査員とみられる姿も記録されていました。

任意同行を求められた際の寺内容疑者は、マスクとだてメガネを身につけ、フードを被って変装し、捜査の目をかいくぐろうとしていたとみられています。

◆動画(関係者提供)
「はい、どうも、すすむちゃんです、よいしょ~」

寺内容疑者は大阪出身。

約2年前に中洲に現れ、飲食店グループでアルバイトを始めました。

そして去年春ごろ、寺内容疑者は同じ飲食店グループで働く川野さんと交際を始めたといいます。

◆二人を知る店の関係者
「川野さんがうちのグループにアルバイトしてたのが1年前。一応、グループ内での恋愛なんで禁止なんですよね。2人は隠して付き合っていたのかな」

しかし、寺内容疑者は互いのスマートフォンに位置情報アプリをインストールするなど、川野さんを束縛していたということです。

そして去年10月、川野さんは「寺内容疑者に別れようと言っても聞かない」などと春日警察署に相談。

去年11月、警察は、寺内容疑者に対してストーカー規制法に基づく川野さんへのつきまといの禁止命令を出しました。

これがきっかけで、2人が勤めている飲食店グループに隠していた交際と、寺内容疑者のストーカー行為が知られることにー

◆二人を知る店の関係者
「(12月の時は)もう別れてたっていう報告だったんですけど、別れていても(交際を)許したらダメなので『会社的にクビにしてくれ』と言った。寺内容疑者自体も『まだ辞めたくない』みたいなことを多分泣きついたと思うんですけど、(アルバイト先の)代表者が『自分が責任を持ってちゃんと教育しますので』と」

去年の年末には、料金未払いで自宅の電気が止まるなど金銭的に苦労していたとみられる寺内容疑者。

アルバイトの解雇を突きつけられる中、グループ側にはこのような説明もしたといいます。

◆二人を知る店の関係者
「『福岡でも今彼女がいます』というのは(寺内容疑者が)言ってたみたいなんですけど」
◆記者
「『福岡でも彼女がいる』って言ってたのは、いつぐらいなんですか?」
◆二人を知る店の関係者
「去年の12月ですね。『もう新しい彼女がいる』というのは言ってたけど」
◆記者
「もしかしたら、川野さんとの関係を断ったことをカモフラージュで?」
◆二人を知る店の関係者
「そうですよね」

それからしばらくして寺内容疑者は川野さんを刃物で襲ったとされています。

身柄確保の際に寺内容疑者が所持していた刃物の形状と被害者の川野さんの傷がほぼ一致しているということです。

捜査本部は刃物のDNA型鑑定を進めるとともに、犯行の動機についても詳しく調べる方針です。

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