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福岡空港「門限22時」問題 運営会社「ルールはこれまで通り」 北九州空港での“救済措置”検討へ

暮らし

2023/03/29 17:57

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夜10時の「門限」に間に合わなかった日航機が福岡空港に着陸できず、羽田に引き返した問題です。

利用客が大きな負担を強いられた福岡空港の「門限」問題で、北九州空港を活用した救済措置が検討されています。

◆北九州市 武内和久 市長
「北九州空港の強みである24時間空港を発揮していく非常に前向きな動きで、私もしっかり(その動きに)乗ってやっていきたいと思います」

24時間離着陸が可能な北九州空港の特性を強調して、前向きな姿勢を示した北九州市の武内市長。

問題になっているのは、午前7時から午後10時までに限られている福岡空港の運用時間です。

◆記者リポート
「住宅などに囲まれた福岡空港。騒音などの問題で門限があり、午後10時を過ぎると原則着陸できないんです」
この「門限」の問題が注目されるきっかけになったのは、2月19日の夜、羽田空港を飛び立った日本航空331便が、福岡上空まで到達したにもかかわらず、午後10時の門限に間に合わなかったために着陸を許可されず、止む無く羽田に引き返したことでした。

当日、この便は午後6時半の予定だった出発が、機体整備などのために約1時間半遅れの午後8時過ぎになっていました。

それでも日本航空は門限に間に合うと判断し、福岡に向けて飛び立ちましたが、結果的には間に合わず着陸できませんでした。

羽田に引き返す際も、燃料が不足するため、給油のために関西空港に立ち寄らざるを得ず、335人の乗客が出発地の羽田に戻ったのは日付も変わった午前3時前のことでした。
乗客に大きな負担を強いることになった福岡空港の門限問題ですが、空港の運営会社は運用時間の変更は出来ないとしています。

◆福岡国際空港 永竿哲哉 社長
「街中にある空港としての歴史や、今の環境を踏まえた運用ルールを行っているところで、ルールについてこれまで通り着実に行っていく一方で、福岡空港としてお客様のために出来ることがあればお手伝いの連携をする方向で考えたい」

門限に間に合わずに引き返したケースは全日空やスカイマークでもあったということで、福岡県の服部知事は28日の会見で、北九州空港を活用した救済措置について検討を始める考えを示しました。

◆服部知事(28日)
「北九州空港への臨時着陸について検討会を設け、今後の対応について具体的な方針を検討していく」

沖合に設置された北九州空港は24時間の離着陸が可能ですが、予定のない臨時着陸に対応するには、地上スタッフの手配や乗客を福岡空港に運ぶための交通手段の確保などが必要になります。

このため県は、前向きな姿勢を示している北九州市や、交通事業者との検討会を設置して、4月中旬に初会合を開くことにしています。

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