2025/07/24 11:15
【鈴木哲夫さんに聞く】石破首相 続投か?退陣か? 「退陣してほしい人はそういう流れを作ろうとする」「“野党の結束”がポイント」
政治・行政
2025/07/24 18:30
参議院選挙の責任を問う声が相次ぐ中、石破政権の行方はどうなるのか?
23日、街で配布された新聞の号外には大きく「石破首相 退陣へ」との見出しが出ました。
しかし、石破首相本人は「一部にそのような報道がございますが、私はそのような発言をしたことは一切ございません」と「退陣報道」を真っ向から否定しました。
こうした中、自民党内では参議院選挙の大敗について、トップの責任を問う声が相次いでいます。
◆自民党青年局 中曽根青年局長
「結果責任を考えれば即時の退陣が必要であるという声が大多数を占めた」
「退陣」の報道が駆けめぐった23日、東京・永田町の自民党本部には、菅副総裁や岸田前首相、そして麻生最高顧問の姿が。
首相経験者3人と石破首相との異例の緊急会談が行われました。
会談後、石破首相は「強い危機感を皆で共有したということ。党の分裂ということは決してあってはならないこと。私の出処進退については一切話は出ておりません」と重ねて「続投」を強調しました。
「続投」か「退陣」か、いま永田町で何が起きているのか、ジャーナリストの鈴木哲夫さんに聞きました。
23日、街で配布された新聞の号外には大きく「石破首相 退陣へ」との見出しが出ました。
しかし、石破首相本人は「一部にそのような報道がございますが、私はそのような発言をしたことは一切ございません」と「退陣報道」を真っ向から否定しました。
こうした中、自民党内では参議院選挙の大敗について、トップの責任を問う声が相次いでいます。
◆自民党青年局 中曽根青年局長
「結果責任を考えれば即時の退陣が必要であるという声が大多数を占めた」
「退陣」の報道が駆けめぐった23日、東京・永田町の自民党本部には、菅副総裁や岸田前首相、そして麻生最高顧問の姿が。
首相経験者3人と石破首相との異例の緊急会談が行われました。
会談後、石破首相は「強い危機感を皆で共有したということ。党の分裂ということは決してあってはならないこと。私の出処進退については一切話は出ておりません」と重ねて「続投」を強調しました。
「続投」か「退陣」か、いま永田町で何が起きているのか、ジャーナリストの鈴木哲夫さんに聞きました。
川崎健太キャスター:
石破首相が退陣報道を真っ向から否定する中で、鈴木哲夫さんは23日の深夜に石破首相と直接やり取りをしたそうですが、どういう内容だったんでしょうか?
鈴木哲夫さん:
直接電話で話しました。「報道されているような退陣、それは自分は一切言っていない」と。私にも全面否定しました。「そういう論調に対しては『ない』と毅然と言っていく」と。
川崎健太キャスター:
「退陣論」という報道が出てくるのは、なぜなんでしょうか?
鈴木哲夫さん:
永田町的な話ですが、やはり政治記事はリークがある。政治家が言ったことが記事になったり、そこに権力闘争も絡んできたりして。本当は言っていないけれども、それがひとり歩きしたり。割と政治記事は多いんです。そういう様相を見せてきているなと。退陣してほしい人は、そういう流れを作ろうとするし。それではいけないですよね。もっときっちり節目を持って総括をしなければいけない。権力闘争とメディアが一緒になってきている感じがするなと。
川崎健太キャスター:
石破首相本人の続投の意思は揺るがない一方で、FNNの取材では23日の会談の後に、ある首相経験者が『決して元首相の3人が続投を認めたわけではない』と話したということです。このあといくつか政治日程がありますが、石破首相本人や自民党内、どういう動きになっていきますか?
鈴木哲夫さん:
8月1日から臨時国会がありますが、7月28日に自民党の両院議員懇談会が開かれる。ここで自民党のいろんな意見が出てくる、ここで大きなヤマが来ます。そのあと、8月6日の「広島」、8月9日の「長崎」と「原爆の日」があり、戦後80年の8月15日「終戦の日」があります。石破首相としては、しっかりあの戦争を総括したい、というのがあるので、ここは少し動きが止まるかなと。そのあと、8月いっぱいで自民党が選挙の総括をする、と言っている。ここが次の大きなヤマとなります。ただ自民党とか、石破さんとか、石破さんの代わりは誰…とか言っているけど、今後、カギを握るのは野党です。野党がひとつになったら政権は一気にひっくり返る。野党の動きがポイントです。
石破首相が退陣報道を真っ向から否定する中で、鈴木哲夫さんは23日の深夜に石破首相と直接やり取りをしたそうですが、どういう内容だったんでしょうか?
鈴木哲夫さん:
直接電話で話しました。「報道されているような退陣、それは自分は一切言っていない」と。私にも全面否定しました。「そういう論調に対しては『ない』と毅然と言っていく」と。
川崎健太キャスター:
「退陣論」という報道が出てくるのは、なぜなんでしょうか?
鈴木哲夫さん:
永田町的な話ですが、やはり政治記事はリークがある。政治家が言ったことが記事になったり、そこに権力闘争も絡んできたりして。本当は言っていないけれども、それがひとり歩きしたり。割と政治記事は多いんです。そういう様相を見せてきているなと。退陣してほしい人は、そういう流れを作ろうとするし。それではいけないですよね。もっときっちり節目を持って総括をしなければいけない。権力闘争とメディアが一緒になってきている感じがするなと。
川崎健太キャスター:
石破首相本人の続投の意思は揺るがない一方で、FNNの取材では23日の会談の後に、ある首相経験者が『決して元首相の3人が続投を認めたわけではない』と話したということです。このあといくつか政治日程がありますが、石破首相本人や自民党内、どういう動きになっていきますか?
鈴木哲夫さん:
8月1日から臨時国会がありますが、7月28日に自民党の両院議員懇談会が開かれる。ここで自民党のいろんな意見が出てくる、ここで大きなヤマが来ます。そのあと、8月6日の「広島」、8月9日の「長崎」と「原爆の日」があり、戦後80年の8月15日「終戦の日」があります。石破首相としては、しっかりあの戦争を総括したい、というのがあるので、ここは少し動きが止まるかなと。そのあと、8月いっぱいで自民党が選挙の総括をする、と言っている。ここが次の大きなヤマとなります。ただ自民党とか、石破さんとか、石破さんの代わりは誰…とか言っているけど、今後、カギを握るのは野党です。野党がひとつになったら政権は一気にひっくり返る。野党の動きがポイントです。
川崎健太キャスター:
衆議院の議席数も見てみると、与党が220議席、野党が240議席、無所属が5議席となっています。
鈴木哲夫さん:
だから、連日、石破さんのことばかりがニュースになっているけど、野党同士がしっかり結束していれば政権は一気にひっくり返る。だから野党をしっかりウォッチしていく。メディアが自民党を取材するのはいいけど、野党の方もしっかり取材して、野党がその責任を果たせるか、ここも大きいポイントだと思います。
(2025年7月24日放送 TNC「報道ワイド 記者のチカラ」より)
衆議院の議席数も見てみると、与党が220議席、野党が240議席、無所属が5議席となっています。
鈴木哲夫さん:
だから、連日、石破さんのことばかりがニュースになっているけど、野党同士がしっかり結束していれば政権は一気にひっくり返る。だから野党をしっかりウォッチしていく。メディアが自民党を取材するのはいいけど、野党の方もしっかり取材して、野党がその責任を果たせるか、ここも大きいポイントだと思います。
(2025年7月24日放送 TNC「報道ワイド 記者のチカラ」より)
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