「マリノアシティ福岡」閉館から2ヵ月余りも…にぎわう場所が　アスレチック施設とホテルのレストラン　「いろんな方に来てほしい」　跡地には新たな商業施設を建設予定

今年8月、24年の歴史に幕を閉じたアウトレットモール「マリノアシティ福岡」。

振替休日の11月4日、現在の様子を取材すると、にぎわいを見せている場所がありました。

福岡市西区に今も看板が残る、ガラリとした景色の「マリノアシティ福岡」の跡地。

今年8月、建物や設備の老朽化が原因で閉館となりましたが、そんな中、今も変わらず営業しているのが「NOBOLT(のぼると)」です。

ロープを伝いながら空中のアスレチックに挑戦するロープマウンテンや、さまざまな形の人工の壁を登り頂上を目指すバラエティウォールなど、「スポーツ・アスレチック」と「エンターテインメント」が融合した屋内型の施設で、4日も朝から多くの親子連れなどでにぎわっていました。

◆利用者
「全部登れてうれしかった」

◆利用者
「怖かったけど、ゴールできて楽しかったです」

◆利用者
「暑い時とか寒い時にあるとすごく便利なので、続いてほしいです」

◆NOBOLT　小池瑞保さん
「入場者のお客様が半分以下になる予想だったんですけど、予想に反してたくさんのお客様にご来店いただいています。近くに『ここに遊びに行こう』という施設がなくなってしまった中で、当店、こういう風にあるので、楽しんでいただけたら」

一方、体を動かしてお腹が空いたら、マリノアシティに隣接する「ホテルマリノアリゾート福岡」のレストランも元気に営業中。

全品ビュッフェスタイルとなっていて、焼きたてのステーキや絶品チーズを使った料理などが食べられる「秋の収穫祭」を開いています。

とろりととろけるまろやかな風味のチーズフォンデュに、チーズなどの具材をたっぷり入れてお好みで作れるシーザーサラダなど、約50種類が食べ放題です。

さらに、今だけの限定が…

◆ディレクター
「『いくらと海鮮のせ放題丼』です。今が旬の魚、きょうはブリです」

秋の収穫祭のメニューとあわせて、11月7日から開催の「北海道グルメフェア」が少し先取りで楽しめるんです。

◆ホテルマリノアリゾート福岡　前田濯さん
「公共交通機関の(減便の)影響で、お車でお越しの方がメインになっていますので、少しお客さんの数は減ってしまったかなと。駐車場をしっかり完備しているので、そのあたりは心配せずにお越しいただければ。我々ホテルは元気に営業していますので、こういった形でランチビュッフェや宿泊の営業を頑張ってやっていますので、ぜひ、いろんな方に来ていただきたい」

海を眺めながらゆっくりと楽しむことができる贅沢なランチ。

4日は振替休日ということもあり、オープンと同時に多くの客が訪れていました。

◆利用客
「イクラ、おいしかった」

◆利用客
「めちゃくちゃおいしくて。今限定でイクラとか海鮮の乗せ放題があって、それが1番お気に入りでした」

◆利用客
「想像以上においしかったので良かったです。閉館してしまったのは残念だけど、これからまたさらに発展していくためには『こういう施設は残っていた方がいいのかな』と思うので、ぜひ、このまま続けていってほしい」

マリノアシティが閉館したあとも営業を続ける企業。

新たな商業施設の完成まで、この場所を盛り上げてくれそうです。

「マリノアシティ福岡」跡地の今後については、これまで運営してきた福岡地所が超大手ディベロッパーの三井不動産と共同で新たな商業施設を建設する予定です。

その最有力が、全国的に勢いのある三井アウトレットパークで、決定すれば九州初進出。

ここ数年、マークイズ福岡ももち、ららぽーと福岡、ジ・アウトレット北九州と目玉施設の建設ラッシュが続き、今後、福岡市西区に三井アウトレットパークがやって来るとなると、またさらに人の流れが変わることになりそうです。