また過去最高値　『金』高騰で売却する人が急増　48年前に20万円→120万円超も　“驚き”の高額査定に「もう少し持っておく」「思い切り遊ぶ」

さまざまな物の値段が上がる中、価格の上昇が止まらないといえば「金」です。

その買い取りの現場に密着しました。



午前10時、オープンしてすぐに客で埋まった質店の買取窓口。

持ち込まれる物の多くが、28日、またしても最高額を更新した「金」です。

信用度が高い“安全資産”の代表格ですが、歴史的な高値となっている今、この「金」を売りに出す人が急増。



金の小売価格が1グラム2000円台に急落した1981年当時、そこからの値上がりを期待して空前の「購入ブーム」となりました。

この時から44年ー

◆川崎キャスター
「今年に入っても連日のように金の価格が最高値を更新していますが、そんな中で、福岡の質店にも金を持ち込む人が殺到しています」

国際情勢の緊張などで安全資産としての価値が高まり続ける現在は、空前の「売却ブーム」が到来しています。

Q.28日の金の価格はどうなっていますか?
◆高山質店　松浦誠太さん
「27日より大幅に更新して、小売価格で1万6398円の最高値を付けております」



金の小売価格は去年3月に初めて1グラムあたり1万円を突破して以降、急激に伸び、28日も過去最高値を記録しました。



最高値を更新した日は金の持ち込みが増えるということで、28日も早速朝からひっきりなしに客が訪れる中、こちらの男性が持ち込んだのは18金のブレスレットです。

◆18金のブレスレットを持ち込んだ男性
「48年ぐらい前に知り合いから買った」

Q.当時いくらで?
◆18金のブレスレットを持ち込んだ男性
「当時(相手から)20万円欲しいと言われて20万円を払った」

ほぼ半世紀前に20万円で購入した金のブレスレット。

果たして、査定額は?

◆高山質店のスタッフ
「120万8113円です」

◆18金のブレスレットを持ち込んだ男性
「考え直させてもらっていい?」

◆高山質店のスタッフ
「今回持って帰られますか?」

◆18金のブレスレットを持ち込んだ男性
「きょうはね」



Q.100万円超えてましたよ?
◆18金のブレスレットを持ち込んだ男性
「あの頃は20万円やったけどね。びっくりした」

Q.資産としてもう少し持っておく?
◆18金のブレスレットを持ち込んだ男性
「まぁまぁ、それは考える」



続いて70代の女性が持ち込んだのは、昭和天皇と上皇陛下それぞれの天皇即位を記念して当時10万円で発行された金貨、合わせて2枚です。

◆70代女性
「終活を考えていて(価格が)上がっているなら早くに処分したい気持ち」

査定結果はー

◆高山質店のスタッフ
「こちら2点で合計が70万円と500円のお買取りとなります。買い取りでよろしいでしょうか、ありがとうございます」



Q.70万円を超えてましたがどうですか?
◆70代女性
「思い切り遊べる。孫たちと一緒にどこか旅行に行くとか、パッと使ったら良いなと思う」



ということで、28日の午前中の2時間で買い取った貴金属の合計はー

Q.午前だけでいくら?
◆高山質店　松浦誠太さん
「約200万円ぐらいになりますね」

国際情勢が安定しない中、「金」に対する期待は高まるばかりです。