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「関係法令に基づき凍結を命ずる」ニセ“逮捕状”や“凍結捜査差押許可状”など公開 警察官などかたる男らのニセ電話 1127万円だまし取られる 福岡

事件・事故

2時間前

SNSアプリを使った警察官や検察官をかたる男らからのニセ電話の内容を信用し、福岡県田川郡の67歳の女性が現金1127万円をだまし取られていたことがわかりました。

警察は犯行に使われたニセの“逮捕状”などの画像を公開しました。
田川警察署によりますと6月22日、田川郡の自営業の女性(67)の携帯電話に、SNSアプリを利用して札幌豊平警察署刑事課の警察官をかたる男から「あなた名義の口座に犯罪の被害金が振り込まれ、そのお金が引き落とされているので、あなたに犯人の疑いがかかっている」「そのお金の流れの調査を行っている」「捜査を行っていることは守秘義務があるので誰にも話さないこと」などと電話がありました。

その後、この男と同じアカウントで札幌高等検察庁の検察官をかたる男から電話があり「被害金のお金の流れを確認するため、あなたの口座に入っているお金を振り込んでもらう必要がある」「調査が終わればお金は返す」などと言われました。
話を信じた女性は7月6日から8日にかけて3回にわたり、指定口座に現金合計1127万円を振込んでだまし取られたということです。

警察は男らが犯行時に使ったニセの“逮捕状”や“金融調査一時預かり証明書”、“凍結捜査差押許可状”を公開しました。

ニセ逮捕状には罪名として「詐欺罪」、被疑事実の要旨として「銀行口座などを提供し、不正収益10億7000万円の一部を受け取る」などと書かれ、請求者として「北海道警察 札幌方面豊平警察署 特殊犯罪対策本部 捜査二課 警部」とあります。

また、ニセの凍結捜査差押許可状には「札幌地方裁判所 裁判官」と記載され、「被疑者に対するマネーロンダリング・詐欺被疑事件について、下記の通り捜索及び差押えをすることを許可する」とあり、差し押さえるべき物は「すべての財産」として、「被疑者名義のすべての金融資産、並びに動産及び不動産について、関係法令に基づき凍結を命ずる」などと記されています。

警察はニセ電話事件として調べるとともに、
▽警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」、「捜査のためにお金を送金させること」はありません。
▽「資金洗浄(マネーローンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取調べ」「資金調達」の言葉が出たら、電話をすぐに切りましょう。
▽SNSは、知らない人からの「友だち申請を拒否」「メッセージ受信を拒否」する設定にしておきましょう。
と注意を呼びかけています。

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