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市民に愛されたレトロ喫茶店 営業最終日はコーヒー70円の“粋なサービス” ビル建て替えで38年の歴史に幕「シャポー土居町本店」 福岡

暮らし

4時間前

福岡の市民に愛されてきたレトロ喫茶店が、38年の歴史に幕を下ろしました。

営業最終日となった18日、この店が客に感謝の気持ちを込めて行った“粋なサービス”を取材しました。

コロンビア豆をベースにした750円の「ブレンド珈琲」。

そこに添えられているのはミルク、ではなく、純生クリームを手で泡立てたホイップクリームです。



レトロな雰囲気の店内は、落ち着いて一息つける空間です。

福岡市博多区にあるオープン38年目の「珈琲のシャポー土居町本店」。



シャポーはフランス語の「帽子」から名付けられました。

18日にそのシャポーを訪れてみると、夕方ごろにもかかわらず店内は大盛況で、客たちがコーヒーを片手にくつろでいました。

◆常連客
「おいしいです」



ところが、会計の場面でスタッフから「耳を疑う言葉」が…。

◆店員
「本日は210円」

◆利用客
「2200円ですね」

◆店員
「いや、210円です」

◆利用客
「210円?」

◆店員
「きょうは70円でご提供しています」



なんと、この日に限り通常750円のブレンドコーヒーが70円で提供されていたのです。

その理由を店のオーナーに聞いてみると…。



◆新開盛弘オーナー
「私が24歳の時に博多バスターミナルで7.4坪の店からスタートしたんですけど、当時のコーヒーの値段が70円だった」

今から58年前、現在の博多バスターミナルに1号店を出した「珈琲のシャポー」。

その当時のコーヒー1杯の値段が70円だったのです。



なんとも粋な計らいですが、背景にはこんな事情が…。

◆新開盛弘オーナー
「残れたら残したかったんですけどね。家賃が上がり、土地も物色しようと思ったが、全然土地がない。断腸の思いですね」

シャポーはこの「土居町本店」と「アクロス福岡店」の2店舗で営業していましたが、土居町本店は入居するビルの建て替えが決定したため18日が営業最終日となったのです。

店には最後の1杯を味わう常連客たちもー

◆30年以上の常連客
「寂しいですね。昔ながらの喫茶店って本当に無くなりました」

◆常連客の親子
「買い物したり、食事した後に(来ていた)。落ち着いた感じなので癒やされていました」



博多の地で38年の間、愛された店舗が静かに幕を下ろしました。

◆新開盛弘オーナー
「いろんな方に、地域の方にお世話になりました。本当に感謝。(言葉も)もう出ないくらい、たくさん感謝しております」

Q.ブレンドコーヒーを今の750円から70円に値下げすることは?
「それはないです。まずないと思います」



「珈琲のシャポー」は今後、アクロス福岡店を本店として改装し、100年先も愛される喫茶店を目指していきます。
福岡の市民に愛されてきたレトロ喫茶店が、38年の歴史に幕を下ろしました。

営業最終日となった18日、この店が客に感謝の気持ちを込めて行った“粋なサービス”を取材しました。

コロンビア豆をベースにした750円の「ブレンド珈琲」。

そこに添えられているのはミルク、ではなく、純生クリームを手で泡立てたホイップクリームです。
レトロな雰囲気の店内は、落ち着いて一息つける空間です。

福岡市博多区にあるオープン38年目の「珈琲のシャポー土居町本店」。
シャポーはフランス語の「帽子」から名付けられました。

18日にそのシャポーを訪れてみると、夕方ごろにもかかわらず店内は大盛況で、客たちがコーヒーを片手にくつろでいました。

◆常連客
「おいしいです」
ところが、会計の場面でスタッフから「耳を疑う言葉」が…。

◆店員
「本日は210円」

◆利用客
「2200円ですね」

◆店員
「いや、210円です」

◆利用客
「210円?」

◆店員
「きょうは70円でご提供しています」
なんと、この日に限り通常750円のブレンドコーヒーが70円で提供されていたのです。

その理由を店のオーナーに聞いてみると…。
◆新開盛弘オーナー
「私が24歳の時に博多バスターミナルで7.4坪の店からスタートしたんですけど、当時のコーヒーの値段が70円だった」

今から58年前、現在の博多バスターミナルに1号店を出した「珈琲のシャポー」。

その当時のコーヒー1杯の値段が70円だったのです。
なんとも粋な計らいですが、背景にはこんな事情が…。

◆新開盛弘オーナー
「残れたら残したかったんですけどね。家賃が上がり、土地も物色しようと思ったが、全然土地がない。断腸の思いですね」

シャポーはこの「土居町本店」と「アクロス福岡店」の2店舗で営業していましたが、土居町本店は入居するビルの建て替えが決定したため18日が営業最終日となったのです。

店には最後の1杯を味わう常連客たちもー

◆30年以上の常連客
「寂しいですね。昔ながらの喫茶店って本当に無くなりました」

◆常連客の親子
「買い物したり、食事した後に(来ていた)。落ち着いた感じなので癒やされていました」
博多の地で38年の間、愛された店舗が静かに幕を下ろしました。

◆新開盛弘オーナー
「いろんな方に、地域の方にお世話になりました。本当に感謝。(言葉も)もう出ないくらい、たくさん感謝しております」

Q.ブレンドコーヒーを今の750円から70円に値下げすることは?
「それはないです。まずないと思います」
「珈琲のシャポー」は今後、アクロス福岡店を本店として改装し、100年先も愛される喫茶店を目指していきます。

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