カンボジアで特殊詐欺の「かけ子」させようと…数百万円の借金の肩代わりか　男2人を逮捕　航空チケットも手配　福岡

借金の肩代わりとして知人の男性にカンボジアで特殊詐欺のいわゆる「かけ子」をするように言って勧誘した疑いで、福岡市の男ら2人が逮捕されました。

職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは福岡市博多区の会社員、渡辺駿介容疑者（29）と福岡県筑紫野市の会社員、島村拓也容疑者（35）の2人です。

組織犯罪捜査課によりますと2人は共謀の上、3月5日ごろから13日ごろにかけて県内の知人の男性（30代）に対し、カンボジアに渡って特殊詐欺のいわゆる「かけ子」をするように言い、犯罪実行者として勧誘した疑いがもたれています。

被害者の男性は男らに数百万円の借金があり、その肩代わりとして「カンボジアで特殊詐欺のかけ子をして来い」などと言われてパスポートを取るように指示され、30日には福岡から東南アジアへ向かう航空便の予約もされていました。

男性は、現地で警察官をかたる特殊詐欺をすれば、だまし取った金に応じて成功報酬を得られるという説明を受けていたということです。

3月中旬に男性が警察に相談して発覚しました。

警察は2人の認否を明らかにしていません。

警察は暴力団の資金源になっていた疑いもあるとみて、あっせん先の特殊詐欺グループの実態について捜査を進めるとともに、2人がほかにも同じような手口でもカンボジアに人を送り込んでいたのではないかとみて詳しく調べています。